【体験談】「ちゃんとわかっていた」~発達ゆっくりの息子が語った幼少期の記憶~

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みなさん、こんにちは、ちゃこです。

高校生2児の母で、現在は子育ての経験を活かして、児童指導員や障がい児相談支援員など発達支援のお仕事に携わっています。

現在高校一年生の息子は、ASD(自閉スペクトラム症)の傾向があると言われ、2歳から療育等の発達支援を受けてきました。

日々子育てをしていると、我が子が何を感じているのか、本当にわかってくれているのか、不安になることはありませんか?

私もかつて、息子とのやりとりが少なく、まるで独り言を続けているような日々を過ごしていました。

でも、成長した息子の口から思いがけない「記憶」や「うれしかった気持ち」が語られたとき、あの頃の見えなかったつながりが、確かにあったことに気づいたのです。

今回はそんな体験談をお送りします。

目次

伝わらないと思っていたあの頃

息子は幼い頃から、人より物に注意が向くので目が合わず、要求はいつもクレーン現象(大人の手を取って対象物に誘導する行動)、成長を促そうとやってみせても目もくれず、やめてほしいことは声が届かない‥。

会話して・意志を確認してというより、母が予測し先回りして何とかするということが多く、反応が少ないやりとりで母はまるで一人芝居をしているようでした。

3歳で単語は出てきたものの、会話のようなやりとりは難しく、一方通行でつぶやいたり、まるでロボットが母の口まねをしているかのよう(エコラリア)。

長い期間そんな孤独なコミュニケーションが続いたので、「この先もずっと自分が母親ということすら理解できないのかな‥」なんて、度々むなしくなっては、日々の子育てや療育を無意味に感じてしまうことがありました

療育をして気付けたこと

その後息子が年長になる頃には、一気に言葉があふれ、話せること・意志が伝わることが楽しいのか、周囲とたくさんお話しするようになりました。

急激な成長と共に、困りごとの形がどんどん変化していったため、私自身すっかり当時の孤独感を忘れていましたが、支援者の立場となり、療育で多くのご家族と関わるようになってから、特に幼少期の子育てでは、同じような悩みを抱えている方がとても多いのだと気付きました。

息子の記憶

そこでふと気になって高学年になった息子に「うんと小さい頃の記憶ってある?」と聞いてみたのです。

「あるある!幼稚園の時のこと覚えているよ。僕の衝撃事件!先生を殴ってめちゃくちゃに叱られた。あの時は友達が『アンパンチ』って言いながら遊んでて、まねしてアンパンチって先生のお腹を殴っちゃった。ちょうど節分で先生が悪い鬼役やってたから良いと思っちゃったんだよ。」

「それから‥外に出かける時(療育)に、お母さんが行きと帰り、果物キャンディをくれたのも嬉しかったんだよね~♪」

なんと予想外にも、状況だけでなく、その時に考えていたことや、感情がうかがえる記憶が飛び出てきたのです。

やりとりが乏しかった当時の彼の姿が浮かぶだけに、あの頃からこんなに周囲を見て考えて行動していたなんて‥本当に本当に驚きでした。

一緒に歩んできた時間

彼が「嬉しかった」と話した果物キャンディは、自分で歩くのを嫌がり、炎天下でもその場で30分以上道端の小石をいじり続ける状況をなんとかしたくて、試行錯誤していた時にあげていたもの。

息子の記憶を聞いた瞬間から、一人芝居みたいと感じていた過去の情景の中に、キャンディをほお張りながら、つま先でマイペースに歩く息子の姿がくっきりと浮かび上がりました。

ちゃんと「嬉しかった」んだ。

ちゃんと一緒に歩んできたんだ。

あの頃、私はとっても孤独でした。でも本当は一人ぼっちじゃなかったと気付けたからこそ、いま、子どもたちやその家族との関わりの中で私が感じたこと・気付いたことをできるだけたくさん伝えたいと思っています。

『お母さん、大丈夫。ちゃんとお子さんには伝わっていますよ。

『お父さん、安心してください。お子さんはちゃんとわかっていますよ。』と。

この記事を書いた人
ちゃこ

高校生2児の母。
子育ての経験を活かして、児童指導員や障がい児相談支援員など発達支援のお仕事に携わっています。

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