発達特性のある子どもの「スマホ・ゲームとの付き合い方」実体験と工夫

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みなさん、こんにちは、ちゃこです。

高校生2児の母で、現在は子育ての経験を活かして、児童指導員や障がい児相談支援員など発達支援のお仕事に携わっています。

現在高校一年生の息子は、ASD(自閉スペクトラム症)の傾向があると言われ、2歳から療育等の発達支援を受けてきました。

今回のお話は、相談支援の中でも保護者の方からよくお悩みとして聞くスマートフォンやゲームとの付き合い方』についてです。

もともとこだわりが強く過集中しやすいわが家の息子の成功・失敗体験も踏まえて、子育ての参考になれば嬉しいです♪

目次

保護者から聞く悩み

  • アプリゲームを通して学習したり言葉を覚えるので役立つが、食事の時間になってもやめられず切り替えが難しい。
  • 一日中相手をするのも大変で時々は親の休憩のために使いたいけど、悪影響が出ないか不安になる。
  • 年齢的に自室を与えたいが、ゲームへのこだわりが強いので歯止めが利かなくなるのではないかと不安でなかなか叶わない。
  • 親の知らないところで、インターネット上で知らない人とやりとりをしていた。
  • 親の知らないところで、ゲームアプリの課金請求が届いた。 

などなど‥。

連絡手段や防犯、余暇の楽しみや友人と交流するツールとして便利なスマートフォン・ゲーム機なので、適度であればメリットもある…と思いつつ、こだわりの強さや好きな事に過集中しやすい特性を持つ子どもにとっては依存性が高い代表的なものとも言えるので、日々このようなお悩みの声が聞かれます。

わが家の体験談

現在、高校1年生の息子の子育て体験談です。

息子の特性は、ルールやスケジュールへのこだわりが強く、注意される事・失敗が苦手です。過集中しやすいので、没頭するあまり気付いたら約束で決めた時間を過ぎていた。ある時は、どうしても目標をクリアしなければ気が済まずついつい‥そして母に叱られる。なんてことも多々ありました(笑)

支援の方法はその時その時で様々ですが、段階的にわが家で採用したデジタル機器の付き合い方と約束事をご紹介していきます。

2~4歳(子供向け動画やアプリの利用)

  • 歯磨きやトイレトレーニングなど、視覚的に生活習慣を支援する動画は積極的に利用。
  • 外出時は、移動中や公共施設での過ごしやすさを優先して好きなアニメなどを見せる。
  • 頼らなきゃ親にも、しんどいこといーっぱいあるよね~っと言いたいところです♪

四六時中見せっぱなしでは確かに発達に影響があるかもしれませんが、親がタイミングをコントロールできる年齢でもあるので、適度に子育てのサポート役として活用する分には良いのではないでしょうか。

5~9歳(ゲームを使用)

  • 明確に使用時間のルールを親が主導で決める。
  • リビングなどの共有スペース以外でゲームをしない。

この時期は特に終了時の切り替えが難しいというお悩みが聞かれますが、だいたいはうっかりまたはついついが理由です。

うっかりに対しては支援が必要ですから、利用前に開始時間と終了時間を確認したり、終了の5分前から段階的に声を掛けて心の準備をしながら切り替えを促します。

ついついに対して、『ルールだから守りなさい』と一蹴するのも一つですが、怒られたくなくて隠したり、バレなければいいかな…となる子どもの気持ちもわかりますから、わが家では『理由を相談したら時間を少しのばします』というルールを設けました。

こだわりの衝動を抑えることは彼らにとってとても困難ですし、結果的に大人に隠れて(黙って)やることを選ぶ方がよっぽど良くないと考えたからです。

黙ってルールを破れば翌日はゲームで遊べません。ちゃんと伝えれば自分のキリの良いところまで遊べます。一定期間きちんと行動できたらボーナスタイムを与えたりして自主的に約束を守ることのメリットを感じてもらえるよう心がけました。

この時期に親子間で了解を得て十分楽しむという習慣が身に付き、現在に至るまで自由と管理の程よい距離感を保つのに役立ったと感じています。

10~12歳(一人部屋・スマートフォン・YouTube・ゲームを使用)

  • 数学(自分の特別な趣味)の動画は、ルールとは別で視聴時間を設けてもOK。
  • ゲーム内容が複雑になるので、楽しみたい時に十分楽しめるようメリハリをつける。
  • オンラインゲームでコメントなどのやりとりは禁止。
  • スマートフォンは防犯・連絡用にして、アプリに制限をかける。

この年齢からは遊びの内容も相手も複雑化してきますが、基本のルールの積み重ねです。

スマートフォンを持ち始めると、動画やSNSなどインターネットの使い方がどんどん発展していきますので、早め早めにネットリテラシーを教えていくことが重要です。どこまでが自己責任で行動できる範囲か、その子の成長に合わせて話し合えるといいですね。

それなりに反抗もするし、隠そうとしますが自分も通ってきた道^^それも成長です♪

この頃までに本人の意向とメリットを頭ごなしに奪わないという関係を築けたことで、自分の興味の先に危険を感じたらちゃんと大人に相談してくれますし、笑える程度の隠し事であれば少しばかりは目を瞑る。話し合いが必要な場面では一緒に確認や修正をするというスタイルで落ち着きました。

13~15歳(一人部屋・スマートフォン・YouTube・ゲームを使用)

  • ポータブルゲーム機は自室へ持ち込みOK。
  • 夜間8時以降は一切の使用を制限。
  • 学校のテスト期間などは息抜き程度の時間のみOK。

この年齢になるとある程度自己管理するのがベースになるので、親が注意することはほとんどありませんが、それなりに学習など取り組むべきことが増えるので、生活・学習習慣を崩さないように見守りを心がけました。

遊びたいから…というより、やるべきことが面倒くさいからつい…という悪魔のささやき(笑)ダラダラ時間が延びて‥という場面が、ルールに素直な幼い年齢の頃より目立っていたように思います。

工夫した点でいうと、使用時間の自由度というよりは心の自由度を大切にしていきました。例えば、視聴している動画やインターネットの内容を監視しない。利用時間を守れば、自室で楽しむことも許可する、など。 

今では学校でもネットリテラシーについて学ぶ機会が多くあるので、子ども自身で自覚していることも多いです。うっかり巻き込まれないように…と、見守りの目は向けていますが本人に監視と思われてしまうと距離感が上手くいきません。

絶妙なさじ加減が必要な思春期の関わり方…お子さんによっても対応は様々なので時には周囲の子育て経験やアドバイスが聞ける環境があると心強いですね♪

本人の感想

高校入学を期にパソコンを手にした息子はすっかりそちらに夢中になりテレビゲームはほとんど触ることが無くなりました。あんなにこだわりを持っていたのに!?と拍子抜けです。

現在は就寝時間の一時間前までにデジタル機器を閉じることだけをルールにしています。

最後に、そんな子育て環境で感じたことを本人に語ってもらいました。

当時、熱中している最中はもっとゲームしたいと思う事はあったけど、ある程度は満足していたと思う。制限を設けないといつまでも遊んでいたと思うし、小さい頃からルールがあったからそれが普通で違和感もなかった。

今は、ゲーム機を出すのが面倒くさいと思ってしまうくらいで個人では遊ばないけど、集団活動なんかでゲームをする時はやっぱり楽しいよ♪

子どもの頃よりも今の方が自分の意志の弱さを理解しているし、ネット上は止めるタイミングが掴めないコンテンツが多いから、むしろ少し管理してくれる方が安心できてる。

やり過ぎてると感じた時は、声かけてくれるとありがたいかな。

ここに書き出したのはほんの一部の体験で、もちろんいつも順風満帆にとはいきませんでしたが、こんな感想が聞ける日が来るなら過去の子育てを労いたいものです♪

今日この瞬間も成長するわが子と向き合う皆さんと‥ エイ・エイ・オー^^☆

この記事を書いた人
ちゃこ

高校生2児の母。
子育ての経験を活かして、児童指導員や障がい児相談支援員など発達支援のお仕事に携わっています。

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