療育手帳とは?発達障害・知的障害のある子の保護者が知っておきたい基礎知識

みなさん、こんにちは。みかた編集部です。
今回は「療育手帳(りょういくてちょう)」について専門的な言葉はできるだけ使わずお話したいと思います。
「まず知るところから」で大丈夫なので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです♪
療育手帳って、どんなもの?
療育手帳とは、知的な発達のゆっくりさや特性のあるお子さん(または成人)が、社会的なサービスを受けたり必要な支援につながりやすくなるためのものです。
「手帳」と聞くと、

できないことを証明するもの?



一度取得するとずっと影響してしまうの?
と、特に幼少のお子さんをもつご家庭から、取得に対する不安の声がよく聞かれます。
療育手帳の役割は、
日常で困りごとを感じている当事者や、その家族が必要とする場面を選んで、経済的負担の軽減・福祉サービス・その他の手助けや配慮を受けやすくなること
なので、【サポートの入口】と考えてみると良いでしょう。
実際の相模原市の療育手帳はこちらです。紙様式とカード様式の2タイプがあり、どちらか選ぶことができます。




発達障害と療育手帳の関係について


よくある誤解のひとつに「発達障害があると、必ず療育手帳が必要になるの?」というものがあります。
療育手帳は主に知的障害(知的発達症)がある場合に交付の対象となります。
【知能指数(IQ)】や【生活能力】【介護の必要性】などで総合的に判断し等級(A・Bなど)が判定され、その等級に応じた支援を受けることができます。
発達障害の例として、自閉スペクトラム症(ASD)やADHD、学習障害(LD)などの診断があったとしても、知的な発達に遅れがない場合は、対象にならないことがあります。
受給者証(通所受給者証)とは、違うの?
これもよくある質問です。
療育手帳は”療育”という文字が入っているため混同しやすいのですが、療育を利用する際に取得する【受給者証】とは全く別のものになります。
受給者証についての説明や取得方法は下記の記事でも紹介しています。


療育手帳があると、できること


療育手帳は、等級が4つに分かれており、その等級によって利用できる支援内容が変わります。
今回は等級ごとの支援内容について詳しくはお話しませんが、療育手帳を取得することで次のようなサポートにつながる場合がありますので例をあげてみましょう。
例)
★医療費や交通費、施設利用費の助成
★税金の控除
★手当の受給
〇福祉サービスの利用(療育、放課後等デイサービス、就労支援など)
〇園や学校での合理的配慮
★の項目の控除や手当は、手帳を取得する事で支援を受けられる場合があります。
〇の項目については、必ずしも療育手帳の取得が必要ではなく、医師の診断書・他の手帳・園や学校との協議でも利用できる場合があります。
手帳は、
【★:受けられる支援の「証明書」】
【〇:必要な支援を受けやすくするための「判断材料」】
になる、という点をおさえておきましょう。
取得したからといって必ず支援やサービスを利用しなければいけないわけではありません。
「もしものときに頼れる先がある」 そんな安心材料のひとつ、と考えてもらえたらと思います。
療育手帳の支援内容について詳しく知りたい場合は、相模原市のホームページまたはお近くの障害者相談課・福祉相談センターで配布している『福祉のしおり』でも確認できます。


\ ダウンロード版と配布場所はこちらから/
最後に


「手帳を持つこと」に迷いがある方へ
私たちのもとには、こんな声がよく届きます。



周りからどう見られるか心配



子どもの将来に影響しない?



まだ小さいのに決めてしまっていいのかな
どれも、とても大切で自然な気持ちです。
療育手帳は、
- 必ず取らなければいけないもの
- 一度取ったらやめられないもの
ではありません。
療育手帳は、
- 使いたいときに使うもの
- 必要なければ無理に使わなくてもいいもの
です。
手帳は、お子さんの可能性を決めつけるものではなく、本人やその家族を手助けするためのものとして存在します。
とりあえず、話だけ聞いてみようかな‥。
そのくらいの気持ちで相談してみても大丈夫。
“取る・取らない”だけで考えなくても大丈夫。
日常を少しでも楽にする方法があることを“知っておく”ことが大切です。
今回のお話が、そんなきっかけになったら嬉しいです。
「療育手帳」相模原市の相談・申請手続き窓口はこちらから


ぴあっと発達情報サイトみかた編集部。
みかたはNPO法人ぴあっとが運営している「相模原×こどもの発達支援情報サイト」です。
“こどもの発達のみかたをふやす”をモットーに、企画を考え、取材したり、編集したりしています。






