支援員さんが幼稚園や小学校に行ってくれる『保育所等訪問支援』とは

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こんにちは、相模原市中央区にある保育所等訪問支援ひなたのとうやと申します。

ひなたは2023年9月に開所した新しい事業所です。新鮮な気持ちで日々頑張っております。

さて、普段お子さんのことで、こんなことに悩んだことはありませんか?

  • 健診や園の先生から発達の指摘をされたけど・・・本当なのかな。
  • 児童発達支援事業所に通っているけれど、園での様子も知りたい。
  • 学校でよくケンカをしていて・・・
    ケンカの場面に立ち会って、子どもに気持ちの伝え方を教えて欲しい。
  • 療育機関は考えていないが、園や学校の環境調整をして欲しい。
  • 親として、相談できる相手が欲しい。

今回は、そんな時に利用できる『保育所等訪問支援』という福祉サービスについてご紹介させていただきます。

目次

保育所等訪問支援とは

保育所等訪問支援は、保護者の依頼を受けて、お子さんが普段通っている施設に支援員が訪問するサービスです。

支援員がお子さんと施設に直接働きかけて、お子さんが安心して集団生活を送れる環境を整え、集団生活に馴染むためのサポートをします。

保育所等訪問支援は児童福祉法に基づく、児童発達支援や放課後等デイサービスと同じ「障害児通所支援」です。

平成24年の児童福祉法改正で創設された比較的新しいサービスで、事業所はまだ少ないですが、少しずつ増えてきています。

児童発達支援や放課後等デイサービスを提供している事業所さんが行っていることが多いです。

ちなみに相模原市で、保育所等訪問支援を行っている事業所は緑区に4ヵ所、中央区に5ヵ所、南区に7ヵ所あります。(2023年12月現在)

どんなお子さんが利用できるの?

保育所等訪問支援とはどんなお子さんが利用できるのでしょうか?

  • 保育所等の施設に通い、集団での生活や適応に専門的な支援が必要なお子さん
  • 今は集団でスムーズに過ごせていても、特性等に応じた配慮がなければ困る可能性のあるお子さん
  • 通所支援を利用したことがない、また過去に利用していたが今は利用していないお子さん

児童発達支援や放課後等デイサービスと同日利用も可能です。

療育手帳や障害の診断がなくても、支援が必要だと自治体に認められれば利用できます。

支援の内容

お子さんへの支援

・お子さんの様子をみて、どこに困っているのか、何が手助けになるのかを見立て、保護者の方にお伝えします
・集団の場で一緒に過ごし、お子さんに直接助言をします
 必要に応じて、集団の場から離れて必要な課題に取り組む場合もあります

施設スタッフへの支援

・園のスタッフや学校の先生にお子さんの困っている個所を具体的に伝えて、できる配慮をお伝えします

保護者との連携

・面談で伝えてもらった心配なところを重点的に見て、お子さんの集団の中での様子をお伝えします
・お子さんの成長しているところ、手助けが必要なところを専門的に見立ててお伝えします
・子育ての嬉しいこと、辛いことなどを支援員と共有して、お子さんの成長を一緒に見守ります

事業所やお子さん、施設の状況によって、これらのすべてを行う場合もあれば、「お子さんの様子を見て、保護者の方にお伝えする支援のみ」という場合もあります。

また、定期的なご利用の他に、お子さんの状況に応じて「行事の前は困りごとが増えるので多めに」「年度の変わり目は多めに」といった対応になることもあります。

支援の回数は標準的には月2回ほどで、支援の後に保護者への報告を面談やメールなどで行います。

訪問する施設

では、保育所等訪問支援はどのような施設に訪問できるのでしょうか?

お子さんが普段通っている、集団生活を送る「自治体が認める施設」に訪問することができます。

保育所等訪問支援が訪問できる施設
  • 保育所・幼稚園・認定こども園
  • 小学校・特別支援学校
  • 乳児院・児童養護施設

公立、私立ともに対象。
また自治体に認められれば、中学校・高等学校・放課後児童クラブ・フリースクールなどにも訪問することができます。

保育所等訪問支援を利用するには

保育所等訪問支援のサービスを利用するには、自治体から交付される「通所受給者証」が必要となります。

また現在、児童発達支援や放課後等デイサービスを利用しており、すでに通所受給者証をお持ちの方も、保育所等訪問支援のサービス利用については申請を行い、自治体から支給決定を受ける必要があります。

相模原市の申請窓口は以下になります。

相模原市の通所受給者証のご相談、申請窓口
中央区

中央高齢・障害者相談課
住所:〒252-5277 中央区富士見6-1-1 ウェルネスさがみはらA館1階
電話:042-769-9266(身体・知的福祉担当)・042-769-9806(精神保健福祉担当)
ファクス:042-755-4888

南区

南高齢・障害者相談課
住所:〒252-0303 南区相模大野6-22-1 南保健福祉センター3階
電話:042-701-7722(身体・知的福祉担当)・042-701-7715(精神保健福祉担当)

緑区 橋本・大沢地区

緑高齢・障害者相談課
住所:〒252-5177 緑区西橋本5-3-21 緑区合同庁舎3階
電話:042-775-8810(身体・知的福祉担当)・042-775-8811(精神保健福祉担当)

緑区 城山地区

城山福祉相談センター
住所:〒252-5192 緑区久保沢1-3-1 城山総合事務所第1別館1階
電話:042-783-8136

緑区 津久井地区

津久井高齢・障害者相談課
住所:〒252-5172 緑区中野613-2 津久井保健センター1階
電話:042-780-1412

緑区 相模湖地区

相模湖福祉相談センター
住所:〒252-5162 緑区与瀬896 相模湖総合事務所2階
電話:042-684-3215

緑区 藤野地区

藤野福祉相談センター
住所:〒252-5152 緑区小渕2000 藤野総合事務所2階
電話:042-687-5511

まとめ

保育所等訪問支援は、お子さんが社会のなかで安心して過ごす手伝いをするサービスです。

発達上の課題は、家庭では問題が見えにくく、集団生活だけで現れることも多くあります。

また、通所支援で身に着けたことが集団の場面では通用しないこともあるため、集団で直接支援することができるサービスである保育所等訪問支援を求める保護者の方が増えています。

保育所等訪問支援は子どものためのサービスですが、お子さんの成長・発達を願う保護者のためのサービスでもあります。

子育てで利用することのできるサービスのひとつとして、利用していただけたらと思います。

この記事を書いた人
とうや

保育所等訪問支援ひなたの訪問支援員。
保育士・幼稚園教諭。
じゃがいもが大好き。特に塩コショウで炒めたじゃがいもをこよなく愛しています。

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